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 ツボという呼び名は誰でも知っていますが、そのツボは「経絡」と呼ばれる線の上に並んでいます。経絡指圧はこの「経絡」を圧して効果を引き出す治療法なのです。しかし目に見えない経絡からどのようにして効果を引き出すのでしょうか。それにはある方法があるのです。

 「経絡を刺激して治療する」。これは東洋医学を学ぶものなら誰でも知っている事です。しかしこれがなかなか難しいのは、経絡は目で捉えることが出来ず、また触れても判らない事です。つまり実際のところどう扱って良いか分らないのです。市販の健康本などにはツボの位置が図に示されていて、そこを押すように解説されています。プロが学校で習う場合も同様です。しかし機械的にその場所を暗記する事はいかに勉強とはいえ苦痛です。しかも効果の判定も経験が必要となれば、ツボや経絡の学習を諦めてしまうのも仕方のない事です。

 では本当に「経絡」は扱い難いものなのでしょうか。経絡は今から2000年前に中国で発見されたと言われています。2000年前といえば電気もガスもない時代です。当然顕微鏡やレントゲンもなく現代から見れば原始的(?)な生活をしていた時代です。そのような時代にどのように発見されたのか。それに関する記録は残っていないようですが、考えられる事としては「感覚」でもって掴んでいたと考えて良いでしょう。
 当時の人間は現代人と比べて並外れた感覚を持っていたと考えられます。文明に保護された現代人に比べ、自然と対峙する生活をしていた当時の人は否応なしに自らの感性を研ぎ澄まして生活をしていたと考えられます。経絡も自然現象ですから科学のない時代、彼らはその鋭い感覚で経絡を感じ取ったのだと考えるのが自然だと思います。

 経絡指圧では「原始感覚」と呼ばれる感覚を利用して経絡を捉えます。それは特別な感覚ではなく誰にでもある自然な感覚です。ただ現代人の場合、その感覚が微かなので読み取りにくいのです。経絡指圧ではそれを練習を通して鍛え、経絡の実感技術として活用しています。